やっぱり「免疫は腸」からなんですね

新型コロナウイルスの収束が2023年になると噂を耳にしました。しかし インフルエンザ同様に完治できる処方箋がないまま、新型コロナウイルスから免れないのかと個人的に想っています。新型コロナウイルスにワクチンや薬以外で私達が打ち勝てることは何でしょうか。
今「免疫力を上げる」ことに関心が高まっているのを感じますし、多くの皆さんが取組まれているのではないでしょうか。免疫力を上げるためには、順天堂大学医学部教授の小林弘幸さんは「腸内環境」と「自律神経」を整えることで、免疫力は向上すると断言されています。
免疫細胞の7割が腸に居ます
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免疫力には自律神経が重要な役割を果たすそうで、免疫を司る細胞の7割が腸に存在し、腸を鍛えれば、免疫力が上がると言われています。どんな食べ物でも、最初に腸から吸収され、腸の状態が良ければ、いい栄養素を身体にスムーズ取り込むことができ、悪ければ体内に毒素をストックすることになります。どんなに良い食材や料理を食べても、腸内環境が整ってなければ効果は上がりません。
一方、自律神経は、この腸を働かせるのに大事な役割を果たしていると言われています。自律神経が整っていると、血流が良くなり⇒ 細胞が活発になり⇒ 腸の働きが良くなり⇒ 免疫を上げることになります。
頭には自律神経を整えるつぼ 百会(ひゃくえ)があります。
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強く押すのではなく、やさしく触りじわりじわり力を入れて、10秒間保持し、離すときもゆっくりやさしく指をはなすのを、天柱・風地 もあわせて 3回繰り返すと、血行が良くなり体が穏やかな状態になります。ぜひ試してみてください。
食物繊維・たんぱく質・ビタミンが免疫力を高める
食物繊維は、「人の消化酵素で消化されない食物中の難消化性成分の総体」と定義されている栄養素で、昔は、食べ物のカスとしてあまり重要視されていませんでした。食物繊維がもつ働きが明らかになるにつれて、五大栄養素に次ぐ第六の栄養素としてその存在価値が見直されているようです。消化管の酵素によって分解されるタンパク質や脂質、糖質などとは異なり、食物繊維は消化酵素に分解されることなく小腸から大腸まで届けられ、分解されないから役に立たないわけではなくて、分解されないからこその働きがあるということになるそうです。

お腹の調子を整える

食物繊維には水に溶けない「不溶性食物繊維」と、水に溶ける「水溶性食物繊維」があります。これらの食物繊維には、おもに次のような健康作用が期待されています。不溶性食物繊維は、便のカサを増やして腸の働きを刺激します。さらに、乳酸菌(小腸)やビフィズス菌(大腸)といった体によい作用をもたらす善玉菌のエサとなり、菌を増やしておなかの調子を整えるそうです。
糖質の吸収をお抑え、コレステロールを下げる
ネバネバとした形状をもつ水溶性食物繊維は、胃腸内をゆっくり移動するので、糖質の吸収をおだやかにして食後血糖値の急な上昇をおさえます。また、吸着性があり、小腸でコレステロールや胆汁酸を吸収して、スムーズに体外に排泄できるようサポートします。
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食物繊維のチカラを健康維持に役立てるためには、不溶性・水溶性のどちらか一方を摂取するのではなく、両方をバランスよく補うことが大切と言われています。普段の食生活では水溶性食物繊維が不足しやすいため、とくに意識して摂取する必要があるでしょう。不溶性食物繊維と水溶性食物繊維のなかにもいくつかの種類があり、豊富に含まれる食材は以下のとおりです。
不溶性食物繊維
セルロース:大豆・ごぼう・小麦ふすま・穀類・豆類など
ヘミセルロース::小麦ふすま・大豆・・穀類・ごぼうなど
リグニン:小麦ふすふすま、穀類、完熟野菜類・豆類・ココアなど
キチン:甲殻類の殻・きのこなど
水溶性食物繊維
ペクチン:熟した果物・芋類・野菜類(キャベツ・大根)など
アルギン酸:こんぶやわかめなどの海藻類等
ガム質:大豆・大麦・ライ麦などの麦類
グルコマンナン:こんにゃくなど(市販のこんにゃくは不溶性)
 
両方の食物繊維を手軽にとれる大麦
水溶性・不溶性2つの食物繊維をバランスよく含むもち麦を手軽に食したいときは、弊社が販売している「広島米麦」「広島きらり」はいかがでしょう。
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詳細は 広島米麦&広島きらり のブログをご覧下さい。
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免疫細胞の働きを高めるのに、重要なのはタンパク質です。不足すると、免疫力にいいと言われている他の食材を摂ってもうまく働かないことがあるそうです。豆腐、納豆、チーズ、鳥のムネ肉、豚肉、牛肉、魚類などがいいのではないでしょうか。
もうひとつ重要なのがビタミンです。
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ビタミンCは免疫機能に関わる白血球の機能を高めたり、抵抗力を増す働きがある。パプリカ、ブロッコリー、キウイ、オレンジなどで摂ることができます。
ビタミンDは免疫バランスを整える作用のほか、骨を丈夫にしてくれます。干し椎茸、イワシ、サーモン、牛乳に含まれるます。
ビタミンAは、鼻や喉の粘膜を保護・強化してくれます。ほうれん草、人参、カボチャ、うなぎ、レバー、銀だらといったものをお勧めしています。
また、食べる順番も大切です。先に野菜を食べて、その後にメイン食材を食べること。血糖値の急な上昇を防ぎ、血管を傷つけず、血流が豊富になり、免疫細胞が活発に働けるようになります。意識だけで毎日の暮らしの中で無理なく継続できることではないでしょうか。
健康で一番大切なのは、生活習慣ではないでしょうか。運動と食事、そして睡眠です。
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この3つの要素は、免疫力の向上に大切です。腸内環境と自律神経を整え、免疫力を上げるということは未来の自分への健康投資ではないでしょうか。
平均寿命を越えることではなく、健康寿命を延ばし、元気に歳を重ねていくためには、今こそ免疫力を上げる生活を試してみてもよいのではないでしょうか。