人生最後まで歩ける体作りとは?

脂肪1kg(1,000g)を消費するにはどれだけのカロリーが必要になるのでしょうか?

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脂肪1gは9kcalなので、1kgの脂肪を消費するには9000kcalのカロリーが必要の様に思いますが、人間の脂肪は「脂肪細胞」として蓄えられているので、全てが純粋な脂肪というわけではなく、脂肪細胞の約8割は脂質(あぶらの塊)で、残りの約2割は水分や細胞を形成するさまざまな物質で構成されています。
これを踏まえて計算すると脂肪1kgを消費するのに必要なエネルギー(カロリー)は、9kcal×1000g×80%=約7200kcal 程になります。 つまり、

1カ月で1kgの脂肪を減らす

ために消費すべきエネルギーは、7200÷30=240となり

1日あたり約240kcal

になります。毎日約240kcal分のエネルギーを多く消費する、もしくは摂取を抑えられれば1カ月で1kgの脂肪を減らすことが出来るそうですが、簡単に言えないのが脂肪の管理ですよね。

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成人男性の1日に必要なエネルギーは2000kcal~2400kcalと言われています。バランス弁当は平均580kcalでごはん160gが含まれています。昼食と夕食で1200kcalになるので、朝食を800kcal以下にすれば1日2000kcalの摂取になります。

例えば朝食を 和風の「飯(普通盛)252kcal、目玉焼き135kcal、焼き鮭(小)80kcal、わかめと豆腐の味噌汁61kcal」にすると、合計528kcalとなります。また、洋風で「コーンフレーク1人前286kcal、スクランブルエッグ213kcal、コーンポタージュ181kcal」では、合計680kcalになります。

ちなみに240kcalは、食べ物では「食パン1.5枚 ごはん160g(姫茶碗1杯)、どら焼き1個」や、飲み物では「発泡酒ロング缶(500ml)1本、生ビール中ジョッキ1.2杯」です。

運動でのカロリー消費は約171cmの70kgの30-40代男性の場合

ウオーキング約50分」、「ジョギング約27分

程度が目安となります。

20214199936.jpgバランス弁当(手作りはす蒸し)

 

歩くことの重要性は先日もお伝えしましたが、下北沢病院医師団のみなさまが書かれた著書「新しい足のトリセツ」内で言われているのは、まず高齢になり出来なくなるのが

「 歩 行 」 です。

人生最後まで元気に歩いて生きるうえで、足の健康は重要ですよね。

健康寿命とは「歩きたいときに歩ける・歩きたい距離を歩ける・人生最後まで歩ける」だと私は本当に思いました。

大切なことは、毎日歩き続けることや、アキレス腱を伸ばしたり、足首を柔軟に保つために、ストレッチやマッサージをすることと言われています。第2の心臓と言われるふくらはぎアキレス腱は繋がっており、アキレス腱が硬いとふくらはぎの血を心臓におくるポンプの役割が弱まり、脚の血行が悪くなることで、むくみや冷えなどに関わってくるそうです。最近では貧乏ゆすりは足の血液を心臓へ送るためのサポートだと言われる方がいますね。

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この写真は足の健康について調べ始め、自分の足を初めて写真にとってみました。※くるぶしを合わせています。 プロの方はすぐお分かりになるかと思いますが、みなさんお気づきですか? 左右親指の長さが違うのを。。。

現在の体の状態は、腰から右のお尻につながる筋肉が突っ張っており、左足のすねの左側の筋肉も突っ張っています。慢性的に腰痛がある状態です。運動とストレッチはほぼ出来ていない日々です。

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もともと幼少期から扁平足でしたが、ここまで右と左の土踏まずのアーチが違うのを見て自分でも驚いています。左足と右足の長さが変わり、これではバランスが悪いはずですね。自分の歩く姿を見ることはほとんどありませんが、街中でバランスが悪く少し違和感がある歩き方をされている方を目にします。自分も同じような歩き方をしているのだと思うと、自分の歩く姿を動画で撮影してもらいたくなりました。

扁平足の原因は、足の指を使わない、悪い歩き方をしている、歩かない生活習慣により足の筋力が低下している、肥満など体重増加によって、足に負担がかかっているなどがあるようですが、扁平足でも元気な方はいらっしゃるので、一概に扁平足=病気ではないようですが、私のように体に痛みや悪い変化が出ている者からすると、影響はあると考えて対策をとったほうがよいのではないかと想います。

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自然に治る方もいるそうですが、お風呂の中で足の指を動かしたり、足指じゃんけんをしたり、椅子に座って片方の足を反対のひざの上に乗せて足の指を手で反らすストレッチや足裏のマッサージ、階段や段差の端っこにつま先だけで立ち、かかとを下へ下ろしアキレス腱を伸ばすのも良いと言われています。ここでもアキレス腱の柔軟さが大切なんですね。病院などでは、靴の中に入れるインソールで、矯正する方法もあると言われています。

 

2021421105214.jpg白い神経を⇒に圧迫しています

実は2016年に 腰椎のL4とL5の間の髄核(背骨の隙間にある軟骨)が飛び出て足につながっている神経を圧迫していた部分の切除をしています。高校生2年生のころから腰痛に悩まされていました。ひどいときは左足を引きずるような歩き方になりましたが、手術はしないようにと、接骨院やカイロプラティック、針灸院などなど、ありとあらゆる医院に通院したり、理学医療を受けストレッチや筋肉トレーニングなどもしていたのですが、38歳の年に激痛が約1ヶ月間続き

ブロック注射3回

しましたが効かず、耐え切れなくなり手術をすることになりました。(ブロック注射は2度としたくないですね。町の整形外科で2回、手術をした病院で1回・・・・魚の神経抜きと同じなのだと体感できました)

約1ヶ月の入院となりましたが、術後痛みはなくなり普通の運動も出来るようになっていますが、今では体のバランスが崩れると腰や足の筋肉が痛くなります。

椎間板ヘルニアは腰が痛くなるのが当たり前ですが、足にも影響が大きくでます。私は左足が痺れたりしました。左の靴のかかとがすごく削れ、病院に行くと右足の長さが左足より短いときもありました。

 

長い腰痛と付き合ってきた中で、ようやくわかったのは、その場しのぎで運動やストレッチで体のバランスを整えたとしても、足を組んだり、猫背歩行など、体に染み付いている「癖」により、体幹や体のバランスがズレ始めて、各部への「炎症」を引き起こしていることでした。(手術後は座った時の足組みと腰を上げたまま重たい物を引上げるのしないように気をつけています)

「食事はバランスの良い物を毎日気をつけて食べた方が良い!」と同様に、頭では理解してはいるものの、時間に追われ、運動やストレッチの時間を後回しにし、足の写真の様にズレが生じて、腰痛や足がつるなどの

痛みで体のバランスが悪くなっていることを知る

悪循環のループにはまっている方も多いのではないでしょうか。この状態で高齢になってしまえば、フレイル(加齢に伴い身体の予備能力が低下し、健康障害を起こしやすくなった状態)に陥いるのは間違いありません。

未来の自分が車椅子での生活をしている姿を明瞭に想像しなければ、健康寿命が短くなり、人生最後まで歩けない体になるのだと確信しています。自分自身の健康は周りの方を幸せにします。

今は元気だったり、悪いところに気づかない人でも、自分や家族の未来を鮮明に想像して、早い時点での

「未来の自分への健康投資」

に取組まなければいけないのではないでしょうか。