食べたい食事から体が必要な食事へ

みなさんの「1番箸」は何から始まりますか?

食べ物を食べたくなるのは、生理的欲求による行動(食欲)と言われています。私は42歳まで食べたいものを、いらなくなるまで(満腹)食べる食事をしてきたため、皆様のご想像通りの体型になってしまっています。

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食欲は血中に含まれるブドウ糖の濃度によって、脳の摂食中枢(ブドウ糖 少ない) と 満腹中枢(ブドウ糖 多い) を刺激して、食欲がコントロールされています。年齢が若い頃は欲求のまま、自分自身の体の調子などを気にすることはありませんでしたが、歳を重ねるごとに体に不具合が出始め、ようやく生活習慣や食生活を気にし始めます。

食べ物の栄養素を大きく3つの働きにわけると

① エネルギーになるもの
② からだをつくるもの
③ からだの調子を整えるもの

に分けられます。ただ満腹中枢を満たして、欲求を満たす食事への考えや習慣を 基礎代謝が落ち始める30代以降からは変えていかなければいけません。

少し脱線しますが、体で食べ物の栄養を吸収する場所はどこかご存知ですか?

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ご存知のかたも多いと思いますが、主に小腸で栄養素が吸収されています。腸といえば小腸と大腸で、小さいか大きいかの違い? 小腸から大腸にいってうんちになる? 盲腸は大腸についている? などをイメージしてしまいます。実は腸は「第二の脳」とも呼ばれ、小腸は独自の神経ネットワークを持っており、「脳からの指令が無くても独立して活動する」ことが出来るそうです。これを脳腸相関と言います。腸の状態が脳の機能にも影響を及ぼすそうで、密接に関連している脳と腸と言われています。

 

食をお届けしている企業として、安心安全はもちろんですが、広島の皆様のお体が健康で豊な生活のサポーターとして、広島県の農家さんと提携して、生産者さんが見えるお米や野菜をお届けしています。

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品質方針には「安心・安全・健康とご満足をお届けします」と掲げています。マイコックフィロソフィーは「愛がすべて」ですが「健康がすべて」も同様に社内に浸透するようにしています。「すべては健康の土台があってからこそ」なのですが、忙しい日々の生活でついつい忘れがちになってしまいます。

 

ご飯は 特別栽培といって、広島県から認証してもらった田んぼ(農薬が含まれた水が入ってこない立地など)で、「規定量の農薬から50%減らした生産方法」で作っていただいたお米を2003年からお届けしています。当初は「ひとめぼれ」でしたが、現在は主に「こしひかり」「あきさかり」「つや姫」になります。農薬量が少ないため、雑草抜きや害虫対策などの管理が他の田んぼと比べ大変です。

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原材料費をさげる為に、野菜は冷凍の外国産が主流になるのが給食弁当ですが、お米を作っていただいている農家さんから、小松菜・ほうれん草・水菜・ミニトマトなどのお野菜も、収穫のタイミングに献立を合わすなどして、可能な限り広島県の生のお野菜をお届けしています。

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また夏季を除きレモンは「瀬戸内産や呉産のレモン」もお届けしています。今後もたくさんの農家さんとつながり、広島県産の豊かなお野菜をみなさまにお届けしていきたいです。

 

理想の体型は

 

皆様のおなかの状態は次のうちどれにあてはまりますか?

① シックスパック(腹直筋が発達している)

② お腹周りがつまめる(ぶよぶよ)

③ お腹がぽっこりでていて張っていて硬い。つまめない。

1番理想なのは言うまでもありませんが、①のシックスパックですね。

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②のおなか周りの指でつまめる脂肪が皮下脂肪です。そして③は内臓の周りに脂肪がつき内部からお腹を押してパンパンに張るのが内臓脂肪です。そして一番危険なのは異所性脂肪といって、筋肉や肝臓などに、ついてはいけない場所に脂肪がつくことです。

では、気をつける栄養素はなにか。それは「 糖 質 」です。お菓子や砂糖、果物などは単純糖質と言われ、麺類や穀物の炭水化物を食べると糖質にかわる複合糖質の2種類があります。初めにもお伝えしていますが、体は糖質をブドウ糖に変え、グリコーゲンで体内に吸収するのですが、必要以上になると中性脂肪に変貌し内臓脂肪となり、さらに行き場を失った脂肪たちは

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血液に入り込み血液ドロドロから動脈硬化の原因になります。また、肝臓にも余った脂肪があつめられ、付着して 脂肪肝になります。もちろんアルコールも糖質なので アルコール性脂肪肝と非アルコール性脂肪肝 に名称は分けられます。

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※フォアグラが好きな方はご存知だと想いますが、ガチョウやアヒルに無理やりエサをたべさせて、太らせて行き場が無くなった脂肪がフォアグラ(肝臓)へ付着して人工的に大きくしているそうです。

 

ではどうしたら 自分の体にやさしい食事になるのでしょうか。

極端にお米やパン、パスタなどの炭水化物を食べないなどの断食をすると、体や脳が飢餓状態と勘違い」して、体中の糖を集中センターの肝臓に集めようとするので、極端に食事内容は変えない方が良さそうです。最適なのは糖質15%OFFを心がけることのようです。お菓子やジュースなどを制限するか、麺類やお米の食べる量を変えるかの食習慣を工夫するしかないようです。そして次の三つの習慣が効果的です。

① ゆっくりよく噛む

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満腹感は食べ初めて20分後から働くので、食事は20分以上かけて食べ、最適な食べる量にする。       

② 食べる順番

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1.食物繊維(野菜・海藻・きのこ) → 2.たんぱく質(大豆・魚・鶏肉・肉) → 3.スープ(汁類で満腹時間までを稼ぐ) → 4.炭水化物(米・麺・パン) 

自分の一番箸を気にして見てみましょう。何から箸をつけていることが多いですか。食べてから体が糖質を吸収するスピードに気をつけます。 甘ければ甘いほど、吸収速度が速く血糖値が急激に上昇するので気をつけましょう。 

③ 食べる時間

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10時から19時の間が最適なようです。内臓を休め、整える時間が約16時間必要と言われています。また、女性の方は良くご存知だと思いますが、22時から2時の間に成長ホルモンが分泌され、いわゆるゴールデンタイムと言われています。その時間帯に食べた食物はほぼ脂肪に合成されてしまうそうです。22時までには必ず食べ物が消化を終えておく必要がありますね。この時間にお酒とスイーツを飲んだり食べたりすることは恐ろしいことかもしれません。

 

「ジムに通って筋トレ」 と 「食の習慣を丁寧にする」  どちらが継続できる可能性が高いでしょうか。

 

そして、食習慣の改善の中で、体にとって食べるべきものを挙げてみました。

④ サバ缶 

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 DHA ドコサヘキサエン酸:血液の流れをよくするはたらきがあり、脳や神経細胞の発育を活性化させ、記憶や学習能力を向上させる作用もあり、精神の安定やストレスを緩和する作用も期待されています。積極的に摂りたい栄養素の1つです。

 EPA エイコサペンタエン:血液中の血小板が固まるのを抑え、血液の流れをよくする作用があります。また、血中のHDL(善玉)コレステロールを増加させ、LDL(悪玉)コレステロールや中性脂肪を減らすはたらきも。EPAは体内で合成することができないので、食事から摂取する必要がある栄養素の一つです。

骨まで食べれるサバ缶ですが、私はやっぱり鯖の味噌煮の缶詰めが大好きです。

⑤ 納豆

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 ねばねばのナットウキナーゼは血栓を溶かしてくれます。 

⑥ 海藻 

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 わかめ、のり、昆布、あおさなど に含まれる 「フコダイン」は抗酸化作用があります。 そのため、肌の老化を防ぐメリットがあるのです。 また、「アルギン酸」という成分も多く含まれています。 アルギン酸は肌を保湿する効果があるので、潤いのある肌を保つ効果が期待できます。

⑦ きのこ

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 「食物繊維」が豊富な食材で、お腹の調子を整えてくれるので、腸内環境の改善に効果的です。 食べることで肥満や便秘の予防につながり糖を代謝します。 また、毎日の食事で不足しがちなビタミンやミネラルが含まれていおり、「ナイアシン」は美肌作りに欠かせません。

⑧ お酢 

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 大さじ1杯を、いろいろな料理に入れると食後血糖値の上昇をおさえ、体脂肪・内臓脂肪の減少、血圧低下作用、疲労回復 の効果があります。ラーメン屋さんに置かれているお酢を、2/3食べた時点で必ず入れてしまいます。 

⑨ 緑茶

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 カテキンはポリフェノールの一種で、強い抗酸化作用や殺菌、抗菌作用があり、また血糖値の上昇を抑える作用もあるので、温かい緑茶を食事前に飲むのがお勧めのようです。

 

あくまでもデータですが、を続けると、男性約2ヶ月、女性約3ヶ月ぐらいで体の変化が出てきて、内臓脂肪を落としやすい体になるそうです。しかし皮下脂肪は落ちにくいので、見た目では分かりづらいのかもしれませんね。

 

最後にまとめますと

●1日糖質 15%OFF(単純糖質をやめる)

●ゆっくり良く噛んで食事時間は20分以上

●食べる順番は 食物繊維→たんぱく質→汁→炭水化物

●食べていい時間は 10時~19時の間

●さばはすごい

 

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食べたいものを食べて生きて行く人生もいいと思います。しかし「健康があるからこそ食べることが出来る」のではないでしょうか。

「食べたい食事から体が必要な食事へ」

 一番若い今日から マイコと一緒に取り組んでいきませんか。

 

 

参考HP:中外製薬株式会社

参考文献:「眠れなくなるほど面白い図解 内臓脂肪の話」栗原毅氏